FULL NOISE
♪ ポケットの中には,爆弾がいっぱい 退屈な君の頭をぶっ飛ばしてやろうか~♪
from 『爆弾』 by FULL NOISE
みなさんは,FULL NOISEというバンドをご存知だろうか…?ベスト10にランキングされるような音楽より,誰も知らない一流のカッコイイ音楽が聴きたかった。そんな僕の10代の終わりごろ,大好きだったFULL NOISEというバンド。退屈な僕の頭をぶっ飛ばしてくれたFULL NOISEというこのバンド。結局プロには,ならなかったが最高だった。大学の先輩からか,友だちからか忘れたが,どこかでもらった,FULL NOISEの1982年6月26日大博多ホールにてのライヴのカセットテープ。実によく聴いたものだ。
その貴重なテープもどこに行ったか分からなくなって寂しく思っていたのだが,その音源が2001年にCD化されていた。しかしその時発売を知らずにいた僕は,そのCDを購入できず終いとなっていた。それから随分たってから欲しかったその1枚がようやく手に入る。
25年ぶりくらいにその音源をクリアな音で聴きなおしたわけだが,ヴォーカルのマサル氏のMCまで,しっかり覚えていたよ。いやぁ~やっぱカッコイイわぁ~。マサル氏は,CD解説の文中で「ミスがたくさんでヘタクソな演奏」と謙遜しているが,この勢いにこそロックのカッコよさが凝縮されていると僕は思う。上手いだけのバンドを探すならそれこそ星の数ほどいるのだろうが、僕の心を揺さぶるカッコイイバンドは,そうたくさんはいない。もちろん僕にとっては、このバンドも充分上手すぎると思うのだが…。
アマチュアがインディーズと呼ばれ,値札をぶら下げたプロよりすごくカッコ良かったあの博多ライブハウスの80年代に育ったことは,本当に幸せだったと僕は思う。マスメディアからしか音楽を入手できない奴らをどこか馬鹿にしていたっけ。
今の人たちを悪く言うつもりはないが,自分だけの音楽を持つ喜び,極一部の知ってる者しか分からない音楽を感じる喜びを知らないのは,少し可愛そうな気がする。そしてそんな現代の中で頑張っている,アマチュアというだけで見向きもされない若き才能溢れるミュージシャンたちを不憫に思う。
あの頃は,ロックがそう簡単に手に入る時代ではなかったから,ロックファンも努力が必要だった。だからこそ手に入れたロックは,今も色褪せないのかもしれない。
単に歳を取って,ノスタルジックになっているだけなのだろうか…。
そのうちまた,FULL NOISEの生演奏が聴けるといいなぁ…。それまでは,このCDを大切に聴き続けよう…。(F)
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